無月経と疲労骨折の関係
- 2015/02/24
- 01:04
無月経と疲労骨折の関係
こちらは、アメーバブログの記事を編集したものです。
2014年4月15日のNHK「クローズアップ現代」で取り上げられていて、ツイッターでの関心が高かったので、こちらでも取り上げておきます。
特集では、10代の女子アスリートの危機的な状況として、この無月経による疲労骨折が取り上げられていました。
私も、カウンセリングの中で、更年期など女性特有の疾患のお話をうかがうことも多いのです。
無月経の原因としては、強いストレスや摂食障害など、心理的な原因も多いです。
番組によると、陸上競技では体重が軽いと競技の上で有利になることもあり、指導者が選手に安易な減量を求めたり、選手自身も自らに厳しい体重管理をしているそうです。
そのため、10代の女子アスリートは無月経になり易く、これが拡大しているとの事でした。
婦人科医は、疲労骨折を繰り返す場合、無月経との関係を疑うそうです。
女性の場合、更年期を過ぎ、月経がなくなった後、骨の再生を促すエストロゲン(女性ホルモン)が不足することで、骨粗しょう症になり易くなると言われています。
10代の女性でも、無月経となることで、エストロゲンが不足し、骨の再生が阻害されるのだと思います。
元オリンピック選手の増田明美さんも、「私達の時代は、月経があるうちは練習不足と言われていた」という事でした。
指導者に行われた番組のアンケートでも、「無月経は当たり前」という回答も半数以上有り、近年話題になっている、運動部での体罰事件とも通じる指導者の無知が明らかになった印象がありました。
古来より、「生兵法は怪我の元」と言いますが、本当に「怪我の元」です。
無月経による疲労骨折では、選手生命が絶たれることもあるそうです。
反対に、婦人科医によると、診察さえも断ることもあるらしいです。
ご自分に厳しい方の多い運動選手は、体重管理への問題を指摘しても、摂食障害などと同様の強い否認の心理が働くそうで、治療も困難なのだと思います。
番組では、ある指導者は、ロンドンオリンピック前の世界大会の競技中、エースだった日本の体操の女子選手が大腿を疲労骨折し、そのまま選手生命を絶たれたことで、これまでの考えを改めたとありました。
勉強するには払った代償は大きすぎ、後悔するには遅すぎたかも知れませんが、この指導者がご自分で気付けたのは、良かったのだと思います。
ちなみに、アメリカでは、無月経と疲労骨折の関係への関心が高く、すでに選手と指導者、婦人科医が連携をとって対処しているとの事です。
日本の対策が遅いのは、精神論と呼ばれる訳の分からない迷信に妄執する方が多いからでしょうね。
どんな薬も教育や助言も、ハラスメント人間には効果がないのと同じです。
こちらは、アメーバブログの記事を編集したものです。
2014年4月15日のNHK「クローズアップ現代」で取り上げられていて、ツイッターでの関心が高かったので、こちらでも取り上げておきます。
特集では、10代の女子アスリートの危機的な状況として、この無月経による疲労骨折が取り上げられていました。
私も、カウンセリングの中で、更年期など女性特有の疾患のお話をうかがうことも多いのです。
無月経の原因としては、強いストレスや摂食障害など、心理的な原因も多いです。
番組によると、陸上競技では体重が軽いと競技の上で有利になることもあり、指導者が選手に安易な減量を求めたり、選手自身も自らに厳しい体重管理をしているそうです。
そのため、10代の女子アスリートは無月経になり易く、これが拡大しているとの事でした。
婦人科医は、疲労骨折を繰り返す場合、無月経との関係を疑うそうです。
女性の場合、更年期を過ぎ、月経がなくなった後、骨の再生を促すエストロゲン(女性ホルモン)が不足することで、骨粗しょう症になり易くなると言われています。
10代の女性でも、無月経となることで、エストロゲンが不足し、骨の再生が阻害されるのだと思います。
元オリンピック選手の増田明美さんも、「私達の時代は、月経があるうちは練習不足と言われていた」という事でした。
指導者に行われた番組のアンケートでも、「無月経は当たり前」という回答も半数以上有り、近年話題になっている、運動部での体罰事件とも通じる指導者の無知が明らかになった印象がありました。
古来より、「生兵法は怪我の元」と言いますが、本当に「怪我の元」です。
無月経による疲労骨折では、選手生命が絶たれることもあるそうです。
反対に、婦人科医によると、診察さえも断ることもあるらしいです。
ご自分に厳しい方の多い運動選手は、体重管理への問題を指摘しても、摂食障害などと同様の強い否認の心理が働くそうで、治療も困難なのだと思います。
番組では、ある指導者は、ロンドンオリンピック前の世界大会の競技中、エースだった日本の体操の女子選手が大腿を疲労骨折し、そのまま選手生命を絶たれたことで、これまでの考えを改めたとありました。
勉強するには払った代償は大きすぎ、後悔するには遅すぎたかも知れませんが、この指導者がご自分で気付けたのは、良かったのだと思います。
ちなみに、アメリカでは、無月経と疲労骨折の関係への関心が高く、すでに選手と指導者、婦人科医が連携をとって対処しているとの事です。
日本の対策が遅いのは、精神論と呼ばれる訳の分からない迷信に妄執する方が多いからでしょうね。
どんな薬も教育や助言も、ハラスメント人間には効果がないのと同じです。
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