研究所の日常(2016/3/7)
- 2016/03/08
- 20:05
研究所の日常(2016/3/7)
こちらは、別ブログの記事の転載になります。
みなさん、こんばんは。
最近は暖かい日が続いていますね。
また、寒くなるようですので、寒暖の差で風邪を引かぬようお過ごしください。
さて、先日、ずいぶん久しぶりの方とお話しする機会がありました。
開業翌年末、1か月だけチャットでの相談を受けていた方でしたが、無事に離婚できたとの事でした。
改めて、当時のご相談記録を読み返したところ、
ご相談のきっかけは夫の浮気だったのですが、ご相談の中、結婚生活のお話をうかがい、
夫だけではなく、その両親から受けた仕打ちについても、それが精神的にも経済的にもDV被害である事をお伝えしていました。
夫は、親の代から社会的にも力のある家の方だったようでした。
また、外部の団体に虚偽の説明をし、約束していた別居の費用を弁護士を通じて一方的に削減するなど、離婚を迫るため、あらゆる卑劣な行為を受けていたようでした。
元々は、生活できるための資源を根こそぎ奪われていた事もあり、離婚もできず、戦う事にためらいもあったようです。
ただ、私は、カウンセラーとお呼びいただく事も多いのですが、
私自身は、虐待や理不尽と戦い、クライアントの日常生活をより良いものにして頂くための心理コンサルティングを専門としています。
この方に対しても、相手が地元の有力者と弁護士と言う事でしたが、私は、いつも通り、
「虐待や理不尽とは、戦わぬ先に勝利がない事」
をお伝えしていました。
その後、すぐに弁護士を見つけて行動に移され、私への依頼はなくなったため、気にはしていましたが、無事、裁判では、慰謝料こそ少なかったものの、ご自分の主張が全面的に認められたとの事でした。
この方の件でも、1か月と言う、本当に短いやり取りになってしまいましたが、
一番落ち込んでいる時に私が支えていたとの事で、
先日は、「負けない勇気、戦う勇気をもらえた」と。
そして、「これからも、同じように苦しんでいる人たちに、勇気を与え続けて欲しい」と励ましのお言葉をいただけました。
最近は、別の方、こちらはDVで訴えられてしまった男性ですが、そこでも、同じようなやり取りがありました。
困難にある時や孤立してしまっている時、有効な手段を提供できる事も心理コンサルティングの大きな役割です。
ただ、それは、虐待や社会の理不尽による苦しみを、しっかりと理解して対応できる事が前提で初めて成り立つものです。
これからも、
虐待や社会の理不尽の被害者としての経験からのクライアントと問題に対する理解、
虐待や社会の理不尽と戦うために学んだ知識からの問題に対する理解、
どちらも充分に感じていただける様、心理コンサルティングを続けられればと改めて思いました。
さとうかずや(さとう社会問題研究所 )